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mercibeaucoup

30代。厄年。役職3年目。

ミキサー食の担当者へ

脳梗塞の後遺症(麻痺等)で食べることに障害のある利用者には、
出来上がった料理を、
食べやすく、安全に食べられる形に加工してお出しする。

例えば、ミキサー食。
おかずをミキサーにかけて、トロミ剤でトロミを付けて作る。

一見簡単そうに思えるけど、奥が深い。
ただ単に、ミックスジュース感覚で作るのではない。

ミキサー食を作る上で、
最重要であるトロミ剤。
このトロミの加減が、難しい。
トロミ剤を入れすぎると、料理がベタついて利用者には食べにくい。
逆に入れたトロミ剤が少ないと、トロミが薄く、ムセてしまう。
(説明が下手で申し訳ないです、片栗粉のあんかけのとろみを想像していただくと分かりやすいかも)


じゃあ、レシピを作って、
統一してしまえばいいじゃないかと思うのだが、
加えるトロミ剤の分量は、全てのメニューで一律にはいかない。

使う材料、野菜に含まれる水分量、その料理に含まれる水分量、その時の調理の仕上がりによって、違うからだ。

トロミ剤は、水分量や調味料の分量(塩分濃度、甘みなど)によって、影響を受ける。
料理本のように、レシピは簡単に作れない。


だから、今、施設の厨房でミキサー食を安全に調理・加工できるスタッフは、熟練者だ。

利用者の命と安全は、このスタッフによって支えられ、守られている。
だから私は、感謝と労いは忘れない。
いつもありがとうございます。

うちのスタッフは、ただルーチンをこなすだけでなく、
ミキサー食調理の中に、自らの楽しみも見つけ、毎回彩りよく綺麗に仕上げてくれる素晴らしい仲間だ。

そして、うちの施設の食事の基盤を、共に作ってきた。
この熟練の技を、後々にまで受け継いでいかねばならないと思う。